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インフレータブルボートの初期費用とランニングコストを解説!~購入から維持まで~|BLOG

2025.08.19

インフレータブルボートの初期費用とランニングコストを解説!~購入から維持まで~

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「インフレータブルボート(ゴムボート)での釣りやレジャーに憧れるけど、実際に始めるのにどれくらいお金がかかるんだろう?」そう思っている人は多いでしょう。

インフレータブルボートは手軽に始められるとはいえ、本体価格だけでなく、必要な装備や維持にかかるコストも考慮に入れる必要があります。

この記事では、インフレータブルボートを始めるためにかかる「初期費用」と、実際に運用していく上で発生する「ランニングコスト」について、項目ごとに詳しく解説します。

 

インフレータブルボートの初期費用目安

インフレータブルボートの「初期費用」とは、ボート本体の購入費をはじめ、水上で安全かつ快適に活動するために最低限必要な装備を揃えるまでの費用を指します。

費用項目 初期費用
ボート本体 5万円〜70万円以上
船外機 10万円〜50万円
安全装置 1万円〜3万円
運搬・準備用品 2万円〜5万円
合計 18万円〜100万円以上

費用項目 ランニングコスト
燃料費 数千円〜数万円(使用頻度による)
メンテナンス 数千円〜1万円以上
保管費 0円〜数万円(方法による)
合計(年間) 数千円〜数万円

 

① ボート本体の費用

もっとも費用に影響するのは、やはりボートの価格です。ボートの価格はサイズ、素材、フロアタイプ、メーカーによって大きく変動しますが、おおよそ以下の金額が目安です。
 

  • 小型(1〜2人乗り、手漕ぎ〜2馬力以下推奨)レジャーや手軽な釣り向き: 5万円〜15万円程度
  • 中型(2〜4人乗り、2馬力以下〜高馬力対応)釣りやファミリーレジャー向き: 10万円〜40万円程度
  • 大型(3〜5人乗り以上、高馬力対応)本格的な隠岐釣りや多人数利用向き: 30万円〜70万円以上

② 船外機(エンジン)の費用

移動手段としてエンジンを使用する場合に必要です。インフレータブルボートの場合、免許不要で扱える2馬力エンジンが人気です。
 

  • 2馬力船外機: 10万円〜15万円程度
  • 2馬力を超える船外機(要免許・船舶検査): 15万円〜50万円以上
一般の方の場合、必要な船外機の馬力は最大でも15馬力程度(30~40万円程度)です。

  

③ 安全装備の費用

以下は、安全なボートライフに欠かせない費用です。(法律上、2馬力以下は必須ではありません)

  • ライフジャケット: 5千円〜2万円程度(1着あたり)
  • 救命浮環/フローティングロープ/ 消火用バケツ: 各3千円〜1万円程度
  • 法定備品セット(救命浮環・ロープ・バケツがセットになったもの): 1万円〜3万円程度

 

④ 運搬・準備用品の費用

ボートを水辺まで運び、膨らませるために必要です。

  • 高圧電動ポンプ: 1万円〜3万円程度
  • 手動ポンプ: 3千円〜1万円程度
  • ランチングホイール(ボートドーリー): 1万円〜3万円程度
  • グラウンドシート/ブルーシート: 1千円〜5千円程度

 

⑤ 船舶免許・検査費用(2馬力を超えるボートの場合)

2馬力を超える船外機(1.5W以上)を搭載する場合に発生します。

  • 船舶免許取得費用: 10万円程度(講習・試験料込み)
  • 船舶検査費用: 初回検査で2万円〜3万円程度(検査料+手数料など)

 

インフレータブルボートのランニングコスト目安

ボートを購入した後も、快適に使い続けるためには継続的な費用(ランニングコスト)が発生します。

① 燃料費

船外機を使用する場合に発生します。

  • ガソリン代: 使用頻度やエンジンの燃費、走行距離によって大きく変動。
    ※例:2馬力エンジンで1時間あたり1〜2L程度消費(釣りの頻度による)

  

② メンテナンス・消耗品費

ボートやエンジンの状態を保つために必要です。

船体メンテナンス用品

  • 洗浄剤: 年間数千円程度
  • 修理キット/パッチ: 数千円〜1万円程度(万が一の穴あき修理用)
     
※使用後は、必ず専用の洗浄剤でボート全体をきれいにしましょう。魚の油やぬめり、血液などが残っていると、べたつきや臭い、劣化の原因になります。また、シリコン系の保護材には界面活性剤が含まれており、使用すると修理時などに接着剤が使用できなくなるため注意が必要です。

  
船外機メンテナンス用品

  • エンジンオイル/ギアオイル: 数千円(年1回交換推奨)
  • 点火プラグ/燃料フィルター/キャブレーター: 数百円〜千円程度(消耗品)
    ※キャブレーターはジェットがよく詰まるため、定期的に洗浄してください。
  • 船外機用真水洗浄キット: 数千円(使用後、塩抜き洗浄用)
    ※バケツに水道水を入れて2~3分程度エンジンを回すなどでもOKです。
  • 専門業者による点検・修理: 数千円〜数万円(必要に応じて)

③ 保管費用

ボートの保管場所にかかる費用です。

  • 自宅保管: ほぼ無料(ただし、保管スペースの確保が必要)
    ※空気を入れたまま屋外で保管する場合は、ボートカバー(数千円〜1万円程度)を使ってボートの劣化を防ぎます。
  • トランクルーム/倉庫: 月額数千円〜1万円以上(スペースや地域による)
     

④ 係留・出艇費用(一部の場合)

特定の場所で頻繁に利用する場合に発生することがあります。

  • マリーナ/漁港の係留料: 月額数千円〜数万円(場所による)
  • 出艇場所利用料: 1回数百円〜数千円(有料スロープなど)
     
インフレータブルボートはコンパクトに畳めるため、基本的に係留の必要がありません。トレーラーも不要で大きな保管スペースを必要とせず、一般的なボートよりコストをかけずに管理できます。

⑤ 保険料(任意)

ボート使用時に、第三者や第三者のモノに損害を与えた場合の費用を補償する保険です。オプションで搭乗者傷害危険補償特約、捜索救助費用補償特約などを付けられるものもあります。

  • 賠償責任保険: 年間数千円〜1万円程度

 

⑥ 船舶検査費用(2馬力を超えるボートの場合)

2馬力を超えるエンジンを搭載するボートは、定期的な検査が必要です。

  • 中間検査(6年ごと): 1万円〜2万円程度
  • 定期検査(6年ごと): 2万円〜3万円程度

 

まとめ

インフレータブルボートでのレジャーや釣りを心から楽しむには、予算や使用目的に合った計画を立てることが大切です。

今回ご紹介したように、インフレータブルボートにかかる初期費用は、安全装備、運搬用品、そして船外機の馬力によって大きく変わります。また、購入後は燃料費やメンテナンス費、保管費といったランニングコストもかかるため、ボート購入時はこちらも考慮して選ぶといいでしょう。

ぜひこの記事を参考に、後悔のないボート選びをしてくださいね。